• せっかく書いた文章を読者や周りの人に「稚拙な文章」「悪筆」と言われてしまった・・・。
  • 自分で読み返してみても、具体的にどういったところが原因なのかよくわからなくて・・・。
  • 稚拙な文章を書いてしまう原因と解決法を教えて!

こういった悩みに答える記事を書いてみました。以前に似たような記事↓を書いたのですが、具体的な書き方の手順までは言及していなかったので、そういった部分も含めてあらためてまとめた感じになります。

あなたの書いた文章が「稚拙」だと思われてしまうと、特にビジネスシーンでは相手の信用が得られなかったり、面倒がられてしまうなど致命的な問題にもなりかねません。できれば今すぐにも直したいところですが、文章が上手くなるコツを聞くと多くの人が、とにかく大量に文章を書いていれば、自然と良くなる。といった力技を推奨しがちです。しかし、このやり方は半分正解で、半分間違っています。書き続けることが文章上達に繋がることは間違いありませんが、それはあくまで「正しいやり方」を続けた場合のみ。誤った文章の書き方を続けていてはいつまで経っても文章は良くならないばかりか、かえって悪化する一方です。というわけで、この記事では一般的に「稚拙な文章(悪筆)」と呼ばれるものの特徴を分析しつつ、なるべく早くそれらを改善するためのコツを紹介します。

  • 稚拙な文章(悪筆)とは?
  • 稚拙な文章を書いてしまう原因3つ
  • 「稚拙な文章」「悪筆」と言われない執筆のコツ

内容としてはこんな感じ。この記事を読んで文章の書き方を変えれば、「稚拙な文章(悪筆)」と言われてしまうことは限りなくゼロに近づくはず。ぜひお試しあれ。

稚拙な文章(悪筆)とは?

「稚拙な」とは「幼くて未熟」という意味です。つまり稚拙な文章とは、幼くて未熟な文章という意味になります。そのまま「幼稚な文章」と言う場合もありますが、一般的に人以外の幼さを示すときは「稚拙」を用いるようです。悪文・乱文・拙文・駄文などとも呼ばれますが、どれも似たような意味です(使用者やシーンが微妙に異なりますが)。

稚拙な文章(悪筆)の特徴10個

では、幼くて未熟な文章とは、具体的にどういったものなのでしょうか。稚拙な文章には大きく分けて次の3つの傾向があります。

  • 読みづらい
  • 情報が薄い
  • 説得力がない

見た目の稚拙さと内容の稚拙さの2種類がある、といった感じでしょうか。これらをさらに細かく分解して、10個の特徴にしたものがこちら。

  • 誤字脱字・タイプミス
  • 誤用表現・不正確な名詞
  • 表記ルールの不統一
  • 同じ語尾が続く
  • 一文が長い
  • 係り受けが不正確
  • 言い回しが冗長
  • 非論理的
  • 抽象的
  • 一般論・パクリ

それぞれ簡単に解説していきますね。

誤字脱字・タイプミス

これは非常にわかりやすい特徴といえます。どれだけ内容がしっかりとしている文章でも、誤字脱字やタイプミスが一つ見つかるだけで、途端に説得力がなくなってしまうのが恐ろしいところ。たとえて言うなら、流麗なプレゼンをする相手の顔に鼻毛が飛び出しているのを発見したような気持ちでしょうか・・・。

誤用表現・不正確な名詞

慣用句の誤用や間違った敬語の使い方なども、説得力を半減させる大きな原因となります。また、文章中に登場する固有名詞は一字一句正確に(大文字小文字・半角全角含む)書くようにしないと、無知な印象を与えてしまいます。特に、相手の会社や個人名を間違えたりしてしまえば、目も当てられません。

表記ルールの不統一

漢字の開きや数字・アルファベットの半角全角など、同じ文章の中で表記がバラバラだと、これも稚拙な印象を与えてしまいます。特にこだわりがない人は『エディターズ・ハンドブック』や『記者ハンドブック』などを参考に表記を統一するといいでしょう。エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識 (Editor’s Handbook)記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集

同じ語尾が続く

書き手は意外と気付きにくいのですが、同じ語尾(〜です。〜だった。など)が3、4回も続くと、文章全体が退屈で単調なイメージになってしまいます。同じ語尾はなるべくなら2回まで。体言止めなどを効果的に使うなどして、語尾に変化をつけるよう工夫しましょう。

一文が長い

一般的に、一文(句点まで)の文字数が50字を超えると、文章が読みづらくなると言われています。適度な読点で少しはカバーできますが、こちらもやりすぎはかえって読みづらいだけです。多くても一文に4つくらいまでにしておきましょう。

係り受けが不正確

主語と述語のつながりが微妙だと、読みづらいだけでなく別の意味に取られてしまい下手な誤解へとつながりかねません。慣れていない人はあまり主語と述語の距離を離さないように注意して文章を書くのがおすすめです。

言い回しが冗長

無駄なたとえや不要な形容詞の使用は、読み手に回りくどい印象を与えるだけでかえって逆効果です。巧みな文章を書こうとついつい表現に凝ってしまいがちですが、存外ストレートでシンプルな言い回しのほうが相手の心に届くものですよ。

非論理的

感情を訴えるだけで明確な証拠・根拠がなかったり、データが不正確だったりする文章は、どれだけ言葉を書き連ねようとも相手を納得させることができません。主張が二転三転するような文章もしばしば見かけますが、そういった不整合に読者はすぐ気がついてしまいます。注意しましょう。

抽象的

表現があいまいで具体性に欠ける文章も、「なんだかよくわからない」といった印象になりがちです。特に、形容詞を多用する人ほど「面白い」「楽しかった」といった曖昧な書き方ばかりで、具体的にどこがどういった感じで面白かった・楽しかったのかを書いていないことが多いもよう。ご注意を。

一般論・パクリ

他人の文章をコピペしただけのもろパクリは、当然論外ですよね。パクリでなかったとしても、どこかで聞いたことのあるような平凡な主張しか書かれていない文章というのも、稚拙と判断されがちです。

稚拙な文章を書いてしまう原因3つ

それでは、悪筆な人はどうして↑のような文章を書いてしまうのでしょうか。僕が考える主な原因は、以下の3つです。

  • 何も準備せずにいきなり文章を書きはじめてしまう
  • 書きながら文章を直してしまう
  • まとめて一度に校正・推敲を済ませようとする

それぞれ詳しく解説します。

何も準備せずにいきなり文章を書きはじめてしまう

書きたいテーマを見つけたら、そのままパソコンに向かいすぐに本番原稿を書き始めてしまう、という人は意外と多いようです。こうすると、書いているうちに思いついたアイデアなどをどんどん盛り込みたくなってしまい、結果として冗長で非論理的な文章になってしまいがちです。書いているうちに、書くべきことがわからなくなってしまい、最後まで文章を書き終えることができない・・・なんてことも、こういったタイプの人に起こりがちですよね。

書きながら文章を直してしまう

文章を書き進めている中で、違和感を覚えたり気になった箇所をその都度直す人がいますが、これもあまりおすすめできません。なぜなら文章全体を見ずに場当たり的に一部分を直していっても、本当に正しい言葉にすることはできないから。書きながら直したことで、書き終えた後の推敲がなおざりになりがちなのもこういったやり方の弊害と言えます。

まとめて一度に校正・推敲を済ませようとする

文章を直すとき、すべての校正・推敲項目をまとめて一気に済ませようとする人が多いのでは?こうしてしまうと、同じ文章を複数の視点で一度に見なければならず、どうしても見落としが発生してしまいます。結果的に思ったよりも修正に時間がかかってしまう・・・なんてことも少なくありません。

「稚拙な文章」「悪筆」と言われない執筆のコツ【3ステップ】

というわけで、稚拙な文章を書かないためのコツは、前述した3つの悪因を逆にすればいい、というわけです。つまりは、

  • 書く前にしっかり構成を考える
  • 文章チェックは後回しにする
  • 項目ごとに分けて直す

こんな感じ。それぞれ具体的に説明していきますね。

書く前にしっかり構成を考える

文章を書くときは、いきなり原稿に向き合うのではなく、まずは内容と構成をしっかりと考えるようにしましょう。テーマは何か、主な主張はどんなものか、その根拠は、具体例はあるか、そもそも文章でどんな目的を達成したいのか。これらを明確にすると、結果的に文章を書くスピード自体もアップします。

初心者は、まず「PREP法」をマスターするのがおすすめ。これひとつ覚えるだけでスラスラと文章が書けるようになりますよ。

文章チェックは後回しにする

書いているときは、文章の稚拙さをあえて無視して、とにかく最後まで書き切ることを優先しましょう。校正・推敲を後回しと割り切ることで、妙な制約にとらわれず自由に文章が書けるようになりますし、後回しにしたぶん、後のブラッシュアップ作業にも気合が入るというものです。

項目ごとに分けて直す

校正・推敲の際は、具体的なチェックポイントを一つ一つ絞って、それぞれ文章を最初から最後まで通して見るようにしましょう。なんども文章を読み返すのは手間に感じるかもしれませんが、確認する項目は一つだけなので、チェック自体は驚くほどスムーズに進みます。僕の場合、『文賢』という文章校正ツールを使っているので、基本的な校正作業はほぼ自動化してしまっています。

↑で挙げた悪筆チェックポイントがほぼすべて確認できるので、非常に重宝していますね。

まとめ

最後に、この記事で書いたコツを3行でまとめておきます。

  • 文章を書く前に内容や構成をしっかりと決める
  • 書いている間は稚拙さを気にしない
  • 校正・推敲はチェックポイントごとに分けて行う

この3つを守って執筆スタイルを変えれば、これまでとは格段に異なる文章が書けるはず。「稚拙な文章で申し訳ございません」「悪文乱文、失礼いたします」「タグ:駄文」こんなエクスキューズを使う手間とは、いますぐ卒業しましょうね。