あなたは文章を書いたら、しっかりと文章校正していますか?最後まで書き終えるだけでも大変なのに、書き上げた後さらに何度も読み返す気力なんて残っていないよ・・・と、ついついおざなりにしてしまう人も多いのではないでしょうか。気持ちは痛いほどわかります。でも、文章校正はきちんと行わなければいけません。なぜなら、文章の正しさはそのまま内容の正しさに印象がつながってしまうから。誤字脱字がひとつでもあると、内容の信頼度がガタ落ちになってしまいます。あなたもネットニュース等で誤字を見つけた途端、記事自体の信憑性に疑問を感じた経験があるのでは?とはいえ、文章校正は面倒な作業には違いありません。ということで、この記事では文章校正を効率的に行うためのコツや、作業を自動化する便利なツール、さらに文章校正力の鍛え方や校正者として働く方法など、文章校正に関するあらゆる情報をまとめてみました。この記事の内容

  • 文章校正を効率化するコツ
  • おすすめの文章校正ツール・サービス
  • 文章校正力のトレーニング法
  • 文章校正を仕事にする方法

この記事を読めば、面倒で仕方なかったチェック作業がびっくりするほど効率化でき、文章のクオリティアップに貢献すること間違いなし。記事中で紹介する便利サイトやツールと同様、このページもぜひブックマークして、あなたの仕事に役立ててくださいね。

文章校正とは?

文章校正とは?

文章校正の定義をしっかり把握することは、校正作業の効率化にもつながります。なぜなら「校正」や「校閲」「推敲」をゴチャゴチャに考えてまとめてチェックしようとすると、注意が散漫になり作業スピードが大幅に低下してしまうからです。まずは、文章校正がいったいどういうものなのか、覚えることから始めてみましょう。

「校正」と「校閲」「推敲」の違い

ほとんどの人が校正だと思っている作業は、「校正」「校閲」「推敲」の3つを混同しているケースが多いです。

  • 校正:元の原稿と突き合わせて、表記の誤りや不備を直すこと
  • 校閲:内容そのものの間違いや矛盾、事実齟齬などを正すこと
  • 推敲:文章を何度も練り直すこと

「校正」と「校閲」は特に混同しやすいですが、校正は表記のミス、校閲は内容のミスと覚えておけばとりあえずOKです。注意すべきなのは、「校正・校閲」と「推敲」の違い。校正・校閲には明確な正解がありますが、推敲には正解がありません。まとめてチェックしようとすると延々と推敲に悩むだけでなく、修正中に新たな誤字脱字が生まれたりして堂々巡りになります。↓のやり方でも解説しますが、この3つの作業は明確に分けて行いましょう。校閲
推敲
校正の順番で行うのがコツです。

文章校正を効率化するコツ・やり方

文章校正を効率化するコツ・やり方

ちょっとしたコツや手順を身につけるだけで、文章校正の精度は驚くほど上がり、作業スピードもアップします。なぜかと言えば、文章校正は間違えやすいところや間違え方が明確だから。どこに注意して文章を確認すればいいのか?がわかれば、ミスも発見しやすくなるというわけですね。

誤字脱字が起こる原因

校正作業で最も多くチェックするのが誤字脱字です。では、なぜ誤字脱字が起こってしまうのか。集中力不足など精神的な要因もゼロではないのですが、ほとんどの場合が「タイプミス」か「変換ミス」のどちらかです。あまりにも誤字脱字が多い人は、タイピングをしっかりと覚え直したり、もっと賢い日本語変換システムに変えるのがおすすめです。まあ、執筆作業中に誤字脱字をゼロにするのは不可能に近いですし、ミスを気にしながら文章を書いていると作業が遅々として進まないので、「後からしっかり直せばOK」くらいに考えて、さっさと原稿を書き上げてしまったほうがいいですね。そのぶん修正作業にも時間が使えますし。

文章校正のルール・チェックポイント

僕が校正作業を行う際のルールは以下。

  • 執筆中に校正を行わない
  • 項目ごとに個別にチェックする
  • チェック環境や変えて何度も確認する

重要なのは、確認作業を細かく分割して何度も同じ文章を読み直すこと。チェック項目はこんな感じ。

  • 熟語・外来語の誤り
  • 日本語の誤用
  • 助詞の誤り
  • 接続詞の誤り
  • 重複表現
  • 敬語の誤り
  • 不快語・不適切表現
  • 半角/全角(数字・記号・アルファベット)
  • 誤字脱字
  • タイプミス
  • 環境別の見え方

誤字脱字やタイプミスを最後にチェックするのは、他の箇所を直しているときに新しいミスが生まれやすいから。これらの項目はついついまとめてチェックしてくなってしまいますが、一度の確認ですべてのミスを発見するのは不可能。各項目ごとに文章を頭から終わりまでチェックしたほうが発見率も上がるし、結果として作業時間も短縮できます。

文章校正記号は暗記すべき?

結論から先に言ってしまうと、わざわざ校正記号を丸暗記する必要はありません。わからない記号があっても、手元にカンペを用意しておけばすぐに確認できますし、何度も校正作業を行なっていればそのうち自然と覚えてしまいます。↓のページをブックマークしておくと便利。正しい校正の方法_校正記号表 - DTP出版後であらためて紹介しますが、カンペ代わりに『標準 校正必携』や『校正記号の使い方』あたりを備えておくのもおすすめです。標準 校正必携校正記号の使い方―タテ組・ヨコ組・欧文組

おすすめの文章校正ツール・サービス

文章校正は、できるなら外注化(アウトソース)すべきです。どうしてかというと、人間は自分で書いた文章のミスを発見しづらいという習性があるから。あなたも「他人の文章は間違いをすぐに見つけられるのに、自分の文章のミスはうっかり見落としがちで・・・」といった経験があるのでは?最近は、手軽に利用できる文章校正ツールも増えてきたので、積極的に活用して作業をどんどん効率化しましょう。

文章校正に役立つ便利なソフト・アプリ

クラウドサービスなら『

』、インストール型なら『』がおすすめ。どちらも文章をコピペするだけで、あらゆるミスや表記の誤りを一瞬でチェックしてくれます。文賢はそれだけでなく、より読みやすい文章にするための言い換え表現のデータベースなども備えている充実ぶり。校正・校閲・推敲作業がぐっと効率化できること間違いなしです。どうしても無料で使いたいという方には、『PRUV』をおすすめしておきますが、本気で文章で稼いでいきたいならしっかり活用できる有料ツールを検討しましょう。

AIが自動で文章校正をしてくれるツール

↑の文賢にもディープラーニングを活用したAI辞書が搭載されていますが、他にも様々な企業がAIを文章校正に生かそうと日々開発を続けています。ベースとなるビッグデータが異なるので、文章の目的(ジャンル)によって特化型の校正ツールがいろいろ生まれているもよう。個人が手軽に利用できるツールだと、まだ文賢くらいしかないみたいですが、今後ますますこの分野のサービスは増えていくでしょうね。

ワード(Microsoft Word)で文章校正する方法

意外と使いこなせている人が少ないWordの校正ツール。エディタ画面で波線が引かれている箇所を直すだけでなく、設定でチェックレベルや項目ごとのON/OFFなどのカスタマイズを行うことで、さらに使いやすくなります。個人的には、アプリ自体がゴチャゴチャしすぎて動作も重いのであまりWord使いたくないのですが、仕事でどうしてもWordが必要な人は、せっかくなので校正ツールも活用してはいかがでしょうか。

文章校正を外注できるサービス

間違いが許されない文章は、やはり人の手による校正作業が欠かせません。聚珍社のような校正・校閲サービスを専門に行っているところだけでなく、最近はクラウドソーシングサイトでも校正の依頼がお願いできます。個人へ校正を依頼するケースでは、当たりハズレもけっこうあるので、事前のリサーチや正確な依頼シートを用意するなど、入念な準備を行いましょう。

英語の文章校正を行ってくれるアプリ・サービス

仕事で英文メールや英語の書類を作成しなければならない場合など、自分の英語力に自信がない人は不安で仕方ないですよね。そんなときは、英文校正を行ってくれるアプリやサービスを利用するのがおすすめです。僕のおすすめは『Ginger』。文法やスペルチェックを行ってくれるだけでなく、英語学習の補助ツールとしても活用できます。プロにチェックをお願いしたいという場合は、「166円からの英語添削」がキャッチコピーの『IDIY』が手軽に利用できておすすめです。

文章校正力を鍛える方法

文章校正力を鍛える方法

たとえ文章校正を人任せ・ツール任せにしたとしても、「文章校正力」はしっかりと身につけておくべきです。なぜなら文章を正しく直せるということは、正しい文章が書けるという意味だから。誤解や間違いのない文章が書けるというのは、内容以前に最低限備えておくべきスキルですよね。

おすすめの校正講座

文章校正の知識やスキルは独学でも習得可能ですが、短期間で効率よく学びたいなら専門の講座を受講するのも一つの手です。おすすめは日本エディタースクールの校正コース。専門職(校正者)を目指すのではない限りは、何十万もする総合コースでなくてもOKです。1日体験講座を行っているところもあるので、まずはそちらをお試しで利用してみるのもいいですね。

文章校正のおすすめ本

僕のおすすめは、以下の7冊。

  • すべて真夜中の恋人たち
  • 誤植読本
  • 間違えやすい日本語実例集
  • 標準 校正必携
  • 校正記号の使い方
  • 校正練習帳
  • 校正のこころ

すべて揃える必要はありませんが、『標準 校正必携』や『校正記号の使い方』あたりは『記者ハンドブック』と一緒にあんちょことして手元に置いておくといろいろ便利ですよ。記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集

文章校正で稼ごう!

文章校正で稼ごう!

せっかく身につけた文章校正のスキルですから、それ自体を仕事にしてしまうというのも一つの手です。ツールがどれだけ進化しようとも、読み手が人間である以上、文章を直す仕事というものはなくなりません。文章校正力をさらに高める訓練にもなりますので、まずは単発のアルバイトからチャレンジしてみるのがおすすめです。

文章校正の仕事とは?

校正を仕事として行う人は、一般的に「校正者」と呼ばれています。※よく混同されがちですが、印刷物のカラーを確認する色校正と、文字校正者の仕事は別物です。校正(原稿の突き合わせや赤字引き合わせ)だけでなく、校閲(内容自体の誤りのチェック)も請け負うことが多いため、作業の正確さやスピードだけでなく、幅広い知識なども求められる仕事といえます。校正はまだしも、校閲作業を自動化することは現状ではほぼ不可能に近いです。優秀な校正者は引く手あまたなので、将来性も高いでしょう。

文章校正の就職・転職情報の探し方

未経験でいきなり校正者としてどこかの会社に就職するのは(ゼロではありませんが)かなり厳しいです。どうしても校正者として働きたい場合は、前職の経験などを生かして編集者やライターから入るか、専門講座に通って資格を取得したりクラウドソーシングで受けられる仕事をコツコツとこなすなどして実績をつけていくのがおすすめです。実際に就職先を探す際も、複数の求人サイトや転職エージェントをこまめにチェックして、タイミングを逃さないようにしましょう。

文章校正の資格は必要?

文章校正の資格には、

  • 校正技能検定
  • 校正士

という2つがあります。どちらも専門講座の受講生向け資格となっていますので、知識・スキルを身につけた修了証代わりといった感じですね。未経験者は、校正者として必要な知識・スキルを備えていることを証明しなければいけませんので、実質、資格取得は必須といえるでしょう。とはいえ、資格は決して万能ではありません。あくまで学習の結果手に入るものとして、あまり過信しすぎないようにしましょう。